何故人は法律を守らなくてはならないか?

法律は何故守らなくてはならないか?・・・税務訴訟は税法を守る上で必要な行為である

法律は何故守らなくてはならないか?

役人が聞いたら目を剥いて怒られそうな疑問が湧いてしまいました。

事の発端はワールドカップ南アフリカ大会です。

南アフリカではアパルトヘイトという最悪な法律(1948年~1991年)がありました。

こんな法律ですら、「色々な民族が独自の発展をするため」という建前があるわけです。

そこで、悪法を何故守らなくてはならないか?

が気になってきたのです。

これについてはいくつかの意見があると思います。

1.「法律は守らなくてはいけない。」

2.「法律は他人が作ったルール それに合わそうとする努力はし続ける必要はあるが、守れない時はある。」

3.「法律の範囲内で自由」

4.「捕まらなければ何をやってもいい」

5.「罰則さえ覚悟すれば何をやってもいい」

1.「法律は守らなくてはいけない。」と言う意見

・・・もっともらしい言い方ですが、南アフリカに生まれた以上は生まれたその日からアパルトヘイトは守らなくてはならないのか。と言われれば・・・納得ができません。

2.「法律は他人が作ったルール それに合わそうとする努力はし続ける必要はあるが、守れない時はある。」という意見

・・・これも説得力がありそうですが、アパルトヘイトの前では無力だったでしょう。納得するかしないかは関係なく、罰則があります。

3.「法律の範囲内で自由。」という意見

・・・これも最もらしいです。しかも法律の範囲内と言っている辺りに希望がもてますが、これが良ければ小沢一郎はOKになります。

4.「捕まらなければ何をやってもいい。」という意見。

・・・これはジャングルの中の無法地帯で法律の有難さを噛みしめる必要があります。その代り毒蜘蛛かなにかにやられても自己責任で・・・

5.「罰則さえ覚悟すれば何をやってもいい。」と言う意見

・・・これも4.と同じでパッとしません。自分はどうなっても良いかもしれませんが、何かをされるかもしれない被害者が迷惑です。

私の考えでは全てダメです。

こんな簡単な話で答えが無いなんて・・・というわけで、時々登場するエリート検事(7月に退官して弁護士になるそうです。)に聞いてみる事に・・・

質問・・・法律を守らなければならないと何処かに書いているか?

答・・・ない。  ・・・筆者注・・ないんですね。

質問・・・では何故法律を守らなくてはならないか?

答・・・獣の様な生活をしないため。つまり法令順守は社会の為であり、結果としては自分の為になる。との事でした。

これで何とか上記3.以降は説明できます。

あとは1.2.に含まれる「どうしても法律を守れない時」つまりアパルトヘイトについてはどう対処するかという問題があります。

これについて考える時にどうしても気になる2人の偉人がいます。

ジョルダーノ・ブルーノとガリレオ・ガリレイです。

二人とも地動説を唱え、ジョルダーノ・ブルーノは真理を唱え続け7年間投獄されローマ市内の広場で火刑に処されて川へ投げ捨てられました。

ガリレオ・ガリレイは、意に反して地球が動くという説を放棄するという文を読み上げ、事実かどうか不明ですが「それでも地球は動く」とつぶやいたとされています。(しかしこの後死罪は免れましたが、自宅にも帰れず、不幸な老後となりました。)

法律とは大変なものだ。と言う事がわかります。

現代でここまで酷い法律があるかどうかはわかりませんが、今はダメでも10年後はOKな法律など沢山あると思います。

そこで、(科学者としてはともかく)人としていちいち火あぶりになっているわけにはいきません。どうすれば良いのでしょう。

「どうしても法律を守れない時」は法改正しかありません。

随分と考えましたが、これしかないのではないでしょうか? これ以外は論理的に説明できないのです。

しかし、法改正には議員に動いてもらって衆議院で過半数をとって・・・って気が遠くなるんだけど・・・そうです。法律はめったに改正されません。一生かかるかもしれません。

しかし、別に法改正ができる方法がありました。

それは「裁判で勝つ」事です。

日本は三権が分立しています。最高裁判所で勝てば法改正される可能性が大きくなります。

これだって大変な事にはかわりがありませんが、確率的にも時間的にも十分可能なことです。

つまり、最初に戻りますが、法律は、訴訟をしないと守れないかもしれない。そういう結論となります。

私見ですが、法律に守られて社会生活を送っている人は、悪法は訴訟を通じて直していく義務がある。と考えます。

しかし、そこまでの悪法にぶつからずにうまく生きて行くのも大切なことです。

日本中の会計事務所の人はまずそう考えてくれるはずです。