平等に税金を払っても納税額はいろいろ違う

あるところに甲さんと乙さんがいました。

二人はありえない事ですが、全く同じ商売をしていて全く同じ売上と同じ費用を使いました。

申告したら甲さんと乙さんの納税額は同じとなるのでしょうか

次の中から選びなさい。(家族構成等も全く同じとする)

1.同じに決まっている

2.ぴったりではないが大体同じ金額で差は誤差の範囲

3.全く違う

どう思われますか?

普通の人は1.2.と答える人が多いのではないでしょうか。

我々税理士の答えは3.です。1.2.となったら偶然です。

支払った費用が

損金なのか

報酬なのか

仕入れや外注費なのか

所得税がかかるのかどうか

消費税がかかるのか

交際費なのか

寄付なのか

もらった方は総合課税されるのか分離課税なのか

等々

考えたら夢に出るほどいろいろな可能性があります。

だから1.2.のわけがないのです。

では

甲さんの税金が100万円で乙さんの税金が30万円だったらどう思いますか?

1.ずるい

2.ずるくない

これを考える時に故人である北野弘久教授がよく仰られていた事があります。

「ある人は寝ずに勉強して東大を落ちた。

ある人は1日8時間睡眠をとって東大に合格した。

よく寝て東大に入った人はずるくない。」

税金も同じ事です。平等に税金を払っても納税額はいろいろ違うのが税の世界です。

例えば、高層マンションの1階と50階とでは値段が違いますが、財産評価基本通達の時価は同じです。

何故と言われても、それが税法の考えです。

税理士の仕事とは税法の考えの中で有利なものを利用するお手伝いです。